脳幹反射とは?
脳幹反射とは、脳幹の脳神経核を介する反射です。脊髄に反射中枢がある脊髄反射とは区別されます。
脳死判定で確認する脳幹反射の消失は、①対光反射 ②角膜反射 ③毛様脊髄反射 ④眼球頭反射 ⑤前庭反射 ⑥咽頭反射 ⑦咳反射の7つです。
①対光反射:光を照射した時に瞳孔が収縮します。
②角膜反射:角膜を綿棒などで刺激すると両目が閉じます。
③毛様体脊髄反射: 首や上前胸部の痛み刺激で両側の瞳孔が散大します。
④眼球頭反射:頭を他動的に急速に左右に回転させると眼球が回転と反対の方向に動きます。人形の目現象(Doll’s eye phenomenon)とも表現されます。
⑤前庭反射:頭が動いたときに反対方向に眼球を動かして、視界の中央に外界の像をとらえ続けることにより網膜に映る外界の像のぶれを防ぐ反射です。
⑥咽頭反射: 咽頭後壁や舌根部を刺激すると、咽頭筋の収縮による嘔吐が誘発される反射です。
⑦咳反射:咽喉頭や気管支にある受容体が刺激され咳が誘発される反射です。
ゴロ 脳死判定で確認する脳幹反射消失
語呂合わせ
脳幹反射を書くメモを前にのせ た
脳死判定の手順 わかりやすい動画
日本臓器移植ネットワークのホームページで公開されている、法的脳死判定手順の解説動画です。脳死判定はポリクリ・クリクラで実習する機会は稀で、イメージが湧きにくい分野です。動画で一連の流れを理解した後に暗記すると覚えやすくなります。
脳死判定項目の語呂合わせはこちらの記事をご参照ください。
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