脱窒素とは 全身麻酔導入時に行う

麻酔科

脱窒素とは、純酸素(100%酸素)をマスクから投与し、肺内の窒素を追い出し酸素化する事。脱窒素により、挿管に伴う無換気時に低酸素状態になることを予防できる。

全身麻酔導入時に純酸素(100%酸素)を用いてマスクによる換気を5分以上行うと、PaO2は空気呼吸時の5倍となり数分間の無呼吸でも低酸素にならない。
健康な成人では、1分の無換気で70%の低酸素状態となるが、適切な脱窒素により酸素化すると低酸素状態になるのを5分以上遅らせることが出来る。
肥満患者や小児では脱酸素を行っても、無換気で低酸素となる時間は短縮する。

参考文献
Preoxygenation, Benumof and Hagberg’s Airway Management, 3rd ed. 2013 280-297
麻酔科研修チェックノート
JRC蘇生ガイドライン2015

脱窒素とは

コメント