【ゴロ】心筋梗塞で上昇するマーカー

発症からの経過時間別にみた各心筋バイオマーカーの診断精度

急性心筋梗塞で上昇する心筋バイオマーカーは、心筋トロポニンT、H-FABP、ミオグロビン、CK以外にも、ALTやLDH、CRPがあります。ALT、LDH、CRPは心筋梗塞に特異的ではないですが、トロポニンTやCK-MBと比較すると遅れて上昇するため、トロポニンTやCK-MBを測っていない場合、採血結果で異常を指摘出来ない場合があります。

超急性期（2時間以内）で急性心筋梗塞の診断に有用なのは心筋トロポニン T です。 発症12時間以内に有用なのは心筋トロポニンT、CK-MBが該当します。

	＜2時間	2~4時間	4~6時間	6~12時間	12~24時間	24~72時間	＞72時間
ミオグロビン	〇	○	○	○	○	△	×
H-FABP*	〇	○	○	○	○	△	×
心筋トロポニンI, T	×	△	◎	◎	◎	◎	◎
高感度心筋トロポニンI, T	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎
CK-MB	×	△	◎	◎	◎	△	×
CK	×	△	○	○	○	△	×

◎ 感度, 特異度ともに高く診断に有用
〇 感度は高いが特異度に限界がある
△ 感度 特異度ともに限界がある
× 診断に有用でない

*H-FABP：Heart type Fatty AcidBinding Protein ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白

ゴロ1 マーカー見張っとく気ある

マーカー見張っとく気ある

ゴロ2 マーカー 見張っとく気あるし!

マーカー見張っとく気あるし！

参考文献

イヤーノート 内科・外科編

病気がみえる vol.2 循環器