気管支肺胞洗浄(BAL)とは?
気管支肺胞洗浄検査とは、肺胞の一部に生理食塩水を入れてそれを回収する検査です。肺胞洗浄液中の腫瘍細胞、好中球、リンパ球、CD4陽性細胞、CD8陽性細胞などを調べて診断に利用します。
医師国家試験に出題されるのは、CD4とCD8の比が上昇する疾患と低下する疾患です。
CD4/CD8上昇:サルコイドーシス、ベリリウム肺、農夫肺など
CD4/CD8低下:夏型過敏性肺炎、特発性器質化肺炎など
覚え方 サルコイドーシスはCD4/CD8比上昇
サルコイドーシスのシを4と読みかえて、CD4が上昇すると覚えましょう。
覚え方 夏型過敏性肺炎はCD4/CD8比低下
夏型過敏性肺炎はCD8(cytotoxic T cell)の増加によりCD4/CD8の比が低下します。
夏は8月なので、CD8が上昇し、CD4/CD8比が低下すると覚えましょう。
夏型過敏性肺炎のは(8)いと関連させて覚える方法もあります
医師国家試験過去問
101F66
気管支肺胞洗浄液中のリンパ球のCD4/CD8比が1以下になるのはどれか.
a 気管支喘息
b ベリリウム肺
c 夏型過敏性肺炎
d 特発性肺線維症
e サルコイドーシス
解答:c
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