Dダイマーの血中半減期は、6時間程度。よって、Dダイマーは架橋フィブリン形成後のプラスミン生成反応、つまり二次線溶系の存在を示す。体内に安定フィブリン(血栓)が存在することを示す。
DIC診断基準については、旧厚生省研究班の補助項目, ISTH/SSCのovert DIC, 日本救急医学会の急性期DIC(この場合はFDPへの換算表を利用)に採用されている。
Dダイマー値 | 考えられる病態・疾患 | |
上昇 | 1~5μg/mL | [高頻度]DIC, 血栓症(DVT, PE), 血栓溶解療法, 心筋梗塞, 脳梗塞, 白血病 [可能性]肝硬変, 術後, 大動脈瘤, 悪性腫瘍, 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP), 溶血性尿毒症症候群(HUS) |
5μg/mL以上 | [高頻度]DIC, 血栓溶解療法, 心筋梗塞, 白血病 [可能性]血栓症, 悪性腫瘍 |
参考文献
異常値の出るメカニズム
臨床検査データ
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