1.Reticulocyte Indexを計算
2.フェリチン、Fe、TIBC、B12、葉酸の測定
3.MCVの確認
4.男性・閉経後女性の鉄欠乏性貧血は、必ず上下部内視鏡検査で悪性腫瘍を検索
RI(Reticulocyte Index)とは網赤血球産生指標のこと。網赤血球とは成熟赤血球の前駆細胞のことで、網赤血球が多いほど血液細胞をたくさん産生しているということになる。
RPI>2なら貧血に対する骨髄の反応は正常であり、溶血か失血。 RPI<2なら、骨髄での産生が低下しており、MCVで不足している材料の検査を。
鉄剤内服して貧血が改善しなければ上下部内視鏡検査を考慮、ではNG。悪性腫瘍が存在しても、骨髄の造血能が正常なら、鉄剤投与で貧血は著明に改善する。男性や閉経後女性にも関わらず、鉄欠乏性貧血を認めた時点で悪性腫瘍の除外を視野にいれ、上下部内視鏡検査を推奨する。(体重減少、下血、タール便の確認のために、診察・問診・直腸診も忘れずに)
高齢者の鉄欠乏性貧血で悪性腫瘍の存在は11人に1人
貧血の鑑別フローチャート
参考文献
Pocket Medicine: The Massachusetts General Hospital Handbook of Internal Medicine
Hospitalist 血液疾患 vol.3 no.4 2015
Dr.Yukaの5分間ティーチングブログ
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