Wallenberg症候群(延髄外側症候群)とは?
Wallenberg症候群(延髄外側症候群)とは、延髄背外側の循環障害によって様々な神経症状を呈する症候群です。原因としては椎骨動脈、後下小脳動脈(PICA)の閉塞、椎骨動脈解離があります。
Wallenberg症候群の特徴的な症状としては、首の上下で温痛覚障害が左右逆になっていることです。また、構音障害、嚥下障害、しゃっくりなどがみられます。深部感覚障害はありません。延髄では、温痛覚と深部感覚の伝導路が離れて走行するため、解離性感覚障害(温痛覚障害はあるが、深部感覚は正常)となります。錐体路は障害されず、四肢の麻痺は生じません。また舌下神経も障害されません。
障害部位 | 症状 |
Ⅷ(内耳神経) | 眼振・めまい |
Ⅸ(舌咽神経), Ⅹ(迷走神経) | 球麻痺、カーテン徴候、味覚障害 |
Ⅴ(三叉神経) | 顔面の温痛覚障害 |
下小脳脚 | 小脳性運動失調 |
交感神経下行路 | ホルネル症候群 |
外側脊髄視床路 | 頸から下の温痛覚障害 |
ゴロ Wallenberg症候群の症状
「我は極道のほし」
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